毒親連鎖を断ち切りたい

子供の頃から長い間押さえこみ続けた負の感情の蓄積は人生に大きなブレーキをかけてしまいます。ここで真剣に毒親問題に取り組み、負の連鎖を完全に断ち切りたい。このブログで「脱毒親への道」を記録してゆきます。

Episode28〜 67歳の母が41歳の娘に「私は子供の頃に貴女から支払われるべきものを未だ支払ってもらってない」と迫られる話

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ども、

ハルです。

 

僕の散歩コースの土手には、👆こんな風に菜の花が茂り始めて、向こう側の藪からはウグイスの鳴き声が聞こえてきます。

 

…心が落ち着いてきます。

 

…うん、いい感じだ。

 

この感じを心のハードディスクに保存しておこう。

 

家に帰ってきて、仕事場に入って、座る。

 

ちょっと前までは「仕事がはかどらない」とすぐに「自分責め」をしていたけど、昨日と今日は…そうだなぁ、「まあ、全然はかどらないわけじゃないし、少しは進んでいるから、まあいいや」と思えている。

 

…これも、いい感じだ。

 

と、一応、こうして書いておいて、保存しておこう。

 

考え方の根本を変えてゆくには、いちいち、こういう手順を踏んでゆく。…

 

「自分責め」をすることは、意識して、排除して行くことにしよう。

 

で、「自分褒め」は、どうしようか?

 

なんかまだ、「こっぱずかしい」「アホらしい」という気持ちが湧いてくるんだよね。

 

散歩コースに、ほとんど人と会わない見通しの良い道がある。そこを歩いている時に、

 

「俺って良くやってる」

「俺って凄い」

「俺は俺のことが好きだ」

 

と、声に出して言ってみる。

うーん、無理無理無理。

なんかまだ違和感があるなぁ。。

 

そうだ、頭の中で、「10歳ぐらいの自分」を思い浮かべてみて、その子に語りかけるように、こう言ってみよう。

 

「お前、良くやってるよ!」

「お前、凄いな!」

「俺、お前が大好きだ!」

 

…ん?

これなら違和感なく言えるぞ。

 

よし、とりあえず、これで行ってみるか!

 

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今朝、カウンセラーの井上さんから届いた音声音源の内容は「親への満たされない感情を特定する」でした。

 

散歩の道すがら聴きながら、「ふむふむ、これも大いに思い当たることあるなぁ〜」と。

 

 

 

「子供の頃、親からこうして欲しかったということを、してもらえなかった」

 

「親にこんなことをされて嫌だった、ということを嫌だと言えなかった」

 

こういう思いを、心の深い部分に抱えている人は、大人になって、親と似たことをする人に出会うと、その当時に感じた嫌な思いがよみがえってきて、過剰に感情が揺すぶられてしてしまう、ということがあります。

 

そして、

親から「支払ってもらえなかった慈しみ」を、大人になってから、別の誰かに無意識のうちに要求して、その要求が受け入れられないことで、常に不満を抱えてしまう、ということがあります。

 

 

 

…と、いま僕はこうして知ったふうに書いていますが、しばらく前までは、僕自身が常に正体の知れないイライラや不満を抱えていて、その原因が分からずにいました。

 

もう何度も書きましたが、毒親育ちは、自分の本当の感情を抑える術に長けています。

 

というより、もっと正確に言うと、自分で自分を騙して、

 

「僕、ぜんぜんイライラしてないもんね〜」

「僕、ぜんぜん不満じゃないもんね〜」

 

と思い込もうとするのです。

 

怖いですね〜〜。。。😓

 

自分で自分を騙すことが長く続くと、ほんの些細な事がきっかけで、抑えていた感情が一気に噴出して、壁をぶち抜いたり、けもののように叫びだしたりします。(我が身で証明済み)。

 

まあ、ある意味、ここで分かったのは良かったですよ〜。😅

僕の中の「もうひとりの僕(インナーチャイルド)」が、壁をぶち抜くほどの怒りと不満を抱えていたこと、けもののように泣き叫ぶほどの哀しみを抱えていたことが、ここに来て、やっと分かった。

 

そして、その原因が、何処にあったのか、ということも。

 

ありがとう!僕のインナーチャイルド

それを、僕に教えてくれて!

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さて、

ここからは、『テレホン人生相談』の神回(だと僕が思っている)の音源をご紹介します。

【テレホン人生相談  加藤諦三  大迫恵美子

https://m.youtube.com/watch?v=d84Rj99G6as

 

相談者は67歳の女性です。

既に嫁いで家を出ている41歳の娘についての相談です。

 

その娘は、何か困ったことがあると、四六時中、電話やメールで母親に愚痴、泣き言を言ってくるのだそうです。

 

朝8時から夜11時まで、1日に4〜5回、同じことを何度もクドクド繰り返す。孫の世話もあり、嫁ぎ先に出向くこともよくあるそうですが、あまりの電話やメールの多さに、まるで駄々っ子の甘えのようだと、困り果てているとの事。

 

娘のあまりのしつこさに、母が引いたそぶりをみせようものなら、たちまち、母を激しく攻撃してくるのだそうです。

 

「お母さんは私の気持ちを分かってくれなかった」

「お母さんは私をかわいがってくれなかった」

「お母さんはイライラしながら私を育てた」

「お母さんは私を虐待した」

 

そう娘に責められると、思い当たる節がある母は、たしかに、仕事が忙しく、夫とも不仲で、そのイライラを、子供にぶつけてしまったと、素直に認めています。

 

その一方で、母はこうも言います。

 

「子供の幸せが私の幸せなんです」と。

 

しかし、この常套句の「親の私はこんなに子を想っているんですよアピール」をして、オチをつけようとする、毒親特有の邪心を見抜いた加藤諦三先生は、すかさず、

 

「自分で幸せを作れない親は『子供の幸せが自分の幸せ』と言うものなんですよ」

 

というキラーワードを、この母親にぶつけます。母親はこれ以降声色がはっきり変わってきます。

 

加藤先生の言葉に動揺した母親に、大迫美恵子先生が「大迫節」で落としにかかる。

 

「娘さんは母親の貴女に、子供のころ支払ってもらえなかったものを、支払ってくれ、と要求しているんじゃないですか?」

 

「娘さんは、子供のころ、貴女に全身で甘えることが出来なかったんじゃないですか?」

 

「娘さんは、いま自分の人生が上手くいっていないことの原因が、自分の幼少期にあったということに(無意識のうちに)気がついたんじゃないですか?」

 

「娘さんにここまで迫られているのに、貴女はまだ逃げるんですか?」

 

……

 

加藤&大迫の二段攻撃に、この母親はさすがに目が覚め、気がついたようです。

 

いま自分が受けている苦しみは、子供だった娘に、当然支払うべき慈しみをじゅうぶんに支払ってこなかったことが原因なのだと。

 

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10歳になる息子は、毎日何回も僕に「ぎゅーして」と要求してきます。毎晩じゃないけど、なんとなく不安な夜は「いっしょに寝て」も言ってきます。

 

小4だし、「ちょっと甘えすぎかな」とも思うけれど、要求される限りは、ぎゅーするし、いっしょに寝てやろう、と思っています。

 

⭐︎

 

それじゃ❗️今日はこの辺で❗️

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます😊

 

 

 

Episode28~END~

 

To be continued

 

 

 

Episode27〜セルフイメージアップのトレーニングって?

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ども、

ハルです。

 

昨日から、一時中断していた散歩を再開することにしました。

 

散歩コースは決まっていて、近くの笛吹川沿いの土手を下流に向かって進み、橋を渡って、反対側の土手👆を歩いて、帰ってきます。所要時間は約1時間半。これで大体1万歩。昔から足腰が強い方なので、これくらい平気です。

 

僕は、気持ちが鬱に向かうと、外を歩くようにしています。ただし、人にあまり出会わないコースを選びます。

 

職業柄、通常生活が「引きこもり」なので、「家に引きこもって寝る」ことは、普通の人が「職場に出勤して寝る」のと同じようなもので、ぜんぜん気が休まらないのです。

 

散歩は、毎日、小さな発見があります。

 

鶯が鳴きはじめた

 

とか

 

土手に、青々と菜の花の葉が茂り始めた

 

とか

 

そういう変化に気持ちを向けると、「負の感情の連鎖」は一時中断します。

 

ほとんど人が通らない土手道をてくてく歩くだけなので、人と会うストレスも避けられます。

 

でも、ひとつだけデメリットが…

 

花粉症の身には、この時期、外を1時間半歩くのは、…(笑)

 

まあ「メンタルの健康」の為に、「花粉症地獄」は耐えて、しばらく散歩は続けます。

 

⭐️

 

前回の記事で、僕が壁をぶち抜いた狼藉に恐れをなした妻と息子の、その後の様子を書くのを忘れていました。

 

以前から、妻には僕の精神状態は詳しく説明してありますが、息子には「お父ちゃんはこれこれの病気で、イライラすることがあるかもだけど、お前に怒ってるんじゃないし、お前が悪いんじゃないよ」と説明して、「ごめんね」と謝りました。

 

その夜は「お父ちゃんと寝たい」というので、久しぶりの添い寝。

 

今は、僕のメンタルはかなり落ち着いて、僕が落ち着くと、妻も息子も安心します。

  

だからこそ、

僕が抱える心の問題は、家族の為にも、乗り越えなきゃいけないなって、あらためて思います。

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さて、

親離カウンセラーの井上秀人さんから、毎朝、音声音源がメールで届けられています。

 

内容は、脱毒親に役立つ約5分ほどのミニ講義です。

 

散歩しながら聴くのにちょうどいい内容です。

 

今朝のミニ講義は「セルフイメージアップ」についてでした。

 

セルフイメージ、つまり自己肯定感を高める為にどんな訓練をしたらいいか? という入門的な解説でしたが、これはピンと来るものがありました。

 

毒親育ちの人は、例外なく、自己肯定感がとてつもなく低いのです。

 

いまさら説明するまでもないですが、四六時中「自分責め」ばかりして、「自分褒め」をまったくしないで、ここまで来たんですから、自己肯定感が高まるわけがないんですよ。

 

でも、

 

セルフイメージアップトレーニン

 

って、何だろう?

 

おぼろげに、最近のスポーツ選手がよく取り入れてるって話を、小耳に挟んだような気がするけど、具体的にどんなものなんだろう?

 

早い話、「俺は出来る!」という強い自己肯定感を常に保ち続ける訓練らしいけど、そんな気持ち、手に入るんなら、是非、手に入れたいですよね!

 

毒親育ちは、そういうメンタルが喉から手が出るほど欲しい!

 

⭐️⭐️

 

サッカー、テニス、フィギュアスケート、卓球、水泳、…と、世界の舞台で活躍する、10代、20代の若い日本人プレイヤーの戦いぶりを見ていると、身体能力の高さは勿論だけれど、それプラス「メンタルが強いなぁ」と感じますよね。

 

ひと昔前の日本人プレイヤーとは人種が違うんじゃないかと思うくらい、伸び伸びと競技そのものを楽しみ、率直に喜びを表現して、ミスしてもぜんぜんクヨクヨしない。

 

それは、先天的な性格というより、そういう訓練をして身につけたメンタルのように見えるのです。

 

本田圭佑さんの次の言葉には、彼のメンタルは、元々、僕たち一般人とたいして変わりはない事が伺えます。

 

俺ってすごくポジティブな性格なんだけど、

裏を返せば、実はすごく不安な性格なんです。

不安だから努力しようと思う。

簡単に言えば強がっているんですよ。

 

どうやったら、彼みたいなポジティブシンキングを身につけることが出来るんでしょうか?

 

僕みたいな、長い年月をかけて、ネガティブシンキングを身に染み込ませたような人間は、まず、セルフイメージアップの第一歩が分かりません。 

 

⭐️⭐️⭐️

 

井上さんの解説によると、セルフイメージアップの第一歩は、「自分との約束を守る」ことだそうです。

 

ん?

…これだけだと、ちょっと意味がわかりませんよね。

 

毒親育ち、アダルトチルドレンの人は「他人との約束を守る」意識はメチャクチャ高いのです。

 

時には自分の都合を後回しにしてでも、他人との約束を守ろうとします。

 

これは「責任感の強い人だ」と、評価されがちだし、自分もそう思い込んでしまうので、この性格が固定化してしまいます。

 

けれど、ここが怖い落とし穴なのです。

 

自分の都合を後回しにしてでも、他人との約束を守る」を続けると、「自分などどうでもいい」という意識が強く刷り込まれてしまいます。

 

それはやがて「自分を大切にしない」「自分を愛せない」という意識になり、心の深い場所で固定化してしまいます。

 

これは、次のように考えれば分かるでしょう。

 

大好きな恋人が出来たとします。

 

その恋人との約束は、何をさて置いても守ろうとするでしょう?

 

デートの約束をする。

プレゼントの約束をする。

etc.

 

その人を愛していれば、その約束は断じて守ろうとします。  

 

デートの約束をすっぽかしたり、プレゼントの約束をすっぽかしておきながら、「それでも君のことを愛しているんだ!」といくら言ったとしても「そんなの嘘よ!」とフラれるに決まってます。(笑)

 

その人との約束を守らなければ、その人を愛していることにはなりません。

 

だから、

 

自分を愛するためには、

 

つまり、自己肯定感を高めるためには、

 

自分との約束を守る、

 

ということが、初歩の初歩の第一歩なんです。

具体的に言えば、こういうことです。

 

「最近仕事を頑張ったなぁ。次の休日はしっかり休もう」

 

と決めたら、その「自分との約束」は断じて守る。恋人をねぎらうように、自分をねぎらう約束は必ず守ってあげる。

 

「自分はこういうことがしたい」

 

と決めたら、他人(または集団圧力というやつに)「自分のしたいことなど後回しだ!これやれよ!」と命令されても、自分したいことを優先する。

 

…そういうことなんです。

 

⭐️⭐️⭐️⭐️

 

その前提としては、「自分はいま何を求めているのか」を、よくよく考えてみなければならないんですよね。

 

「自分がいま何を求めているのか」がよくわからない場合は?

 

恋人が出来た時のことを考えてみればいいんです。

 

恋人の「好み」「希望」「何がしたいか」等々は、必死になってリサーチしますよね。

 

それと同じこと。

自分に関心を持って、自分の「好み」「希望」「何がしたいか」を、恋人をリサーチするのと同じようにリサーチすれば、おのずと分かってくるでしょう。

 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 

ネットには「セルフイメージアップ」についての記事がかなり上がっているので、検索すればテクニカルな知識はそこそこ知ることが出来ます。

 

でも大元の、セルフ=自分自身に関心を持つ。そして、その自分自身との約束を守る、という第一歩から説いている記事はほとんどありません。

 

セルフ=自分自身を、まずよく知らなければ、何をアップしていいのか分かりませんよね。当然のことながら。

 

その肝心の部分は、ネット記事をどれだけ読んでもよく分からないのです。

 

「自分自身を知る」

 

とは、ほとんど哲学的・宗教的探求でもあるので、これを一人でやってゆくのは大変です。

 

だから、現代の世の中には、カウンセリングが必要なのだけれど。

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じゃ、今日はこの辺で❗️

 

最後までお読みくださり、ありがとうございます😊

 

 

Episode27~END~

 

To be continued

 

 

 

Episode26〜「自分を褒める」って難しい。

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ども、

ハルです。

 

朝から自宅の仕事場に座っていますが、まったく仕事がはかどらない、そんな日が、ウンザリするほど続いています。鬱の海がひたひたと押し寄せてくるのを感じます。

 

「仕事がはかどらない時間」が続くと、次には「自分責め」が始まる、という悪循環が今までのパターンです。

 

マズイ、マズイぞ…

 

悪循環を断つために気を紛らすことを何でもやってみようと、…ふと、仕事場の一角の絵具棚をスマホで撮ってみました。👆

 

日本画の絵具はこんな風に、絵具を小瓶に入れて並べて置いてあります。(見たことない人には珍しい光景かも知れません)

 

ほんの少し、「これ凄いな」と、ぼんやり頭の中で思い浮かべてみます。

 

思い浮かべたからと言って、何か進展があるわけではないし、「何にも進展がない」ということで、「自分褒めなんて馬鹿馬鹿しい」という考えが浮かびつつあるのを、グッとこらえて、「でも例の『悪循環』だけはこれで防げるな」と考えてみます。

 

⭐️

 

まだ自分には「自分褒め」が板についていない、それは確かだ。

 

他の画家(作家じゃなくてもいいけど、ごく普通に生活している人たち)は、どうしているのだろうな、などと想像してみます。

 

でも、すぐに打ち消します。他人のことはどうでもいいことだ。

 

他人のことを考えすぎる。これも今までの自分の良くないところだ。

 

⭐️⭐️

 

日曜の夜に、妻の、ちょっとした(妻にしてみれば悪意のない)言葉に、急にイライラがつのってきて口論になり、「これはマズイ」と感じて、二階の寝室に行って布団を被って寝ました。

 

床についても、イライラはエスカレートするばかり。

 

感情の噴出を止められない。

 

蛇口が壊れて熱湯が出っ放しのような感じで、頭と身体がどんどん熱くなってくる。

 

激情に駆られて、思わず、ベッドの横にある壁をドンッ!ドンッ!と激しく何度も叩いていて、驚いたことに、壁をぶち抜いていました。

 

妻と息子がびっくりして、すぐに二階に駆け上がってきましたが、僕は壁をぶち抜いただけで気が済まずに、けもののように「うあああぁぁっ!!」と泣き叫びました。

 

そんな僕に妻も息子も怯えている。

でも雄叫びと、涙が、どうにも止まらない。

 

その昔に、当然出すべきときに出さなかった感情の蓄積が、ここに来て、自分でもコントロール出来ない形で、噴出してしまった。

 

しばらくして涙と雄叫びは止まったけれど、横に居る二人は、壁をぶち抜き、けもののように泣き叫んだ僕を明らかに怖がっていました。

 

⭐️⭐️⭐️

 

次の日も、今日の朝も、感情は最悪でした。妻にも息子にも当然罪はないのですが、「私たちが悪いことをしたの?」という表情で、僕の顔色を伺っています。

 

その様子が僕にも分かるけれど、イライラがもうどうしようもないくらいに止まらないのです。

 

イライラが少しおさまると涙が溢れてくる。

 

夜眠れないから、仕事机に向かっても、頭がガンガンして、まるで集中できない。眠ろうとして横になり、眼をつぶると、余計に負の感情が襲いかかってくる。

 

寝不足が続いていて、慢性的に「眠い」という感覚がありますが、横になっても眠れるわけでもありません。「こんな昼間に寝ている」ということで罪悪感が湧いてくるからです。

 

…という風に「自分責め」のトラップはそこかしこに潜んでいて、罪悪感によって、オチオチ休むことも出来ません。

 

何をしても、ダメだ。…

 

⭐️⭐️⭐️⭐️

 

夜寝る前に、カウンセラーの井上さんに勧められている「自分褒め」の言葉を、ためしに、口に出して言ってみました。

 

俺は凄い!俺は毎日良くやっているなぁ!

 

…と。

 

実際に口に出すと、たしかに、少し気持ちがやわらぐような気がします。

 

ただ、そのすぐ後に「なんだか馬鹿馬鹿しい」「なんだかむなしい」という気持ちが沸き起こってくるのも事実。

 

なんていうんだろう? 舞台慣れしていない素人が舞台に上がって、普段言い馴れていない台詞を言うような、コッパズカシイ感じです。

 

でも、この止められない怒りの正体は、「自分責め」ばかりしていて、消耗しきった「心の中のもう一人の自分(いわゆるインナーチャイルド)」の叫びです。そいつを慰める言葉を、自分自身が言ってこなかったために、こんなことが起こっているんです。

 

コッパズカシくても、この台詞が板につくまで練習するしかない。

 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

 

今日は一日中、悶々と、悶え苦しんでいましたが、夕方ごろ、ほんの1時間ほど、うまい具合に気持ちが乗り、いい感じの下図が描けました。

 

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こんなにメンタルが最悪なのに、俺、なかなかやるじゃないか!

 

…と、その「自分褒め」の言葉が、素直に出てきました。

 

この調子だ。

 

素直に「俺、良くやった」と思ったときは、ほんの些細な事でも、口に出そう。または、こうして文字にして、書き記しておこう。

 

実際に、俺は良くやっている。

 

それは、掛け値のない事実じゃないか。

 

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それじゃ❗️今日はこの辺で❗️

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます😊

 

 

Episode26~END~

 

To be continued

 

 

 

 

Episode25〜「本当によくやった!」と初めて自分を褒めてあげる作品第1号が完成

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ども、

ハルです。

 

途中経過をたびたびお見せしていた作品が、完成したので、ここでお披露目いたします。

 

題名は『星ノ樹』(60.6×38.0cm)

 

「クリスマス」というテーマでしばらく連作を描く予定です。

 

でも、ごく普通のクリスマスのイメージにならないように描きたいと思ってます。

 

大雑把に、「幸福感をもたらしてくれる」ような作品になればいいなと。

 

そしてこの絵は、この回のタイトル通り、

 

「本当によくやった!」と初めて自分を褒めてあげる作品第1号

 

です。

 

今まで、僕は自分の作品に、こんな気持ちを抱くことを、自分で禁じてきました。

 

でも、そんなことを続けていたために、「絵を描く気力そのもの」が空っぽになってしまったわけですね。

 

ですからもうそんな風に、自分で自分を消耗させるような、無駄で、無意味で、馬鹿げた気持ちを捨てることにしました。

 

その記念すべき、第一歩になる作品です。

 

⭐️

 

前回にも書きましたが、最近、感情の浮き沈みが激しくなって、ダメなときはぜんぜんダメですね。😅

 

まるで間欠泉みたいに(👇の写真参考)、感情のマグマが噴出してきて、もうそうなると、体調をすっかり崩してしまい、ブログは勿論、絵の制作もまったく出来なくなります。

 

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まあ、そういうわけで、…今回は、この辺で❗️

 

いつもお読みくださって、ありがとうございます😊 

 

 

Episode25~END~

 

To be continued

 

 

 

Episode24〜伝統宗教は心の病に効く!

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ども、

ハルです。

 

毒親問題に本格的に取り組むぞ!」と決心して、このブログを開設してちょうど1ヶ月経ちました。開設したこと、本当に良かったと思ってます。この1ヶ月で、同じ悩み苦しみを持つ人とたくさん出会うことが出来ましたし、この悩み苦しみを乗り越えるためにするべきこと、方向性がはっきり見えてきました。

 

その反面、どうも、感情の浮き沈みが以前より激しくなってきたような気がします。😅

 

その原因も、なんとなく分かって来ました。

 

忘れていた「毒親黒歴史」が、どんどん、記憶の底から蘇ってくるからです。

 

毒親黒歴史」を書くと、ぶっちゃけ、アクセス数は伸びるんですが、克服しきれていな辛い記憶をむやみに書くと、その当時に味わった辛さが蘇ってきて、ずどーんと気分が落ち込んで、精神衛生上たいへんよろしくないみたい。

 

カウンセリングでは「黒歴史」をあえて掘り起こして、俎上に乗せることがありますが、それはカウンセラーという、クライアントの心のケアする人が側に居るから出来ることです。

 

治療の為に「巻いていた包帯をほどいて傷口の状態を見る」のと同じようなものですが、それは治療の為にあえて傷口を晒すのであって、治っていない傷口をむやみやたらに晒しちゃいけないんですね。

 

傷口を晒すなら、治った後でないと、痛みがぶり返すだけ…

 

…なので、僕の「毒親黒歴史」はしばらく封印します。😓

 

両親が僕の個展会場で喧嘩を始めた話」とか、書けば読む分には面白い記事になると思いますが、そういうわけなので、書きません!!

(いつか、書くとは思うけど)

 

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さて、

最近、イスラム法学者中田考先生の本を何冊か読む機会があり、近著の『イスラムが効く!』が面白かったので、それについて、書いてみたいと思います。

イスラムが効く!』のAmazonのページ👇

https://www.amazon.co.jp/dp/4909394184/ref=cm_sw_r_cp_awdb_c_aSDECbPQEP3QJ

 

題名からして面白いですよね。

 

「効く!」って…(笑)。イスラム教を、薬かなんかみたいに、捉えています。

 

実際、「イスラム教徒にはうつ病患者がほとんど居ないし、自殺者もほとんど居ない」そうです。

 

イスラム教は心の病にかなり効くらしい。

 

世界人口の約3割がイスラム教徒だといいます。これからもどんどん増えてゆくだろうと予想されています。

 

イスラムというと、どんなイメージが湧くでしょうか。

 

豚肉を食べない

お酒を飲まない

毎日何回もお祈りをする

戒律が厳しい

イスラム国家は貧しい国が多い

イスラム国家は紛争がたえない

イスラム国家はテロが多い

…etc.

 

だいたい、自分の身の回りにイスラム教徒の知り合いが居ないし、そもそもよく分からない。

 

でも、これから日本も移民を受け入れるようになるから、確実にイスラム教徒の人たちがたくさんこの国に来て、生活を始めるようになります。

 

日本人にとって「とっつきにくい」宗教だし、なんかアブナイ感じもするし。でも、そんなにアブナイ宗教なら、今現在もどんどんイスラム教徒が増えているのは何故なのか? 

 

僕個人は「イスラム教徒には心の病になる人がほとんど居ない」という事実にとても惹かれます。

 

「そんなに効くんなら、高いお金だしてカウンセリングうける必要ないじゃん!」などと思ったりします。(笑)

 

イスラム国家は「貧しい」「戦争が多い」というのも事実だけれど、何故その国よりもはるかに「豊か」で「平和」な日本で、心の病になる人が多くて、自殺する人がたくさん居るのか。(日本人の自殺率は先進国の中でも飛び抜けて高いそうです)

 

表面的な「豊かさ」と「平和」

 

心の中の「豊かさ」と「平和」

 

…は、おそらく違うのです。

 

日本人は前者ばかり追い求めて、後者をおざなりにしてきた、としか思えません。

 

どうして、こんなことになったのか?

 

それは、宗教をおざなりにしてきたからではないか、と僕には思えます。

 

この本は『イスラムが効く!』という題名ですが、たぶん、仏教も、キリスト教も、「心の豊かさ」「心の平和」を保つために効くのです。

 

仏教がどれだけ効くのかは、僕の体験を、このブログで時々書いています。

 

この本を読むと「なるほどイスラムもかなり良く効くみたい」ということが分かってきます。別にイスラム教徒になる必要はないかも知れませんが、イスラムの知恵を知っておくのは、決して無駄にはならないでしょう。

 

⭐️

 

まず、イスラム教は厳格な「一神教」です。

ただ一つの神=アッラーしか認めません。

 

でも、

そもそも「神って何?」と、一神教信徒ではない人間には、この肝心な部分が、よく分からない。

 

イスラム教徒は、

神の仕事」と「人間の仕事」を明確に区別しています。

 

たとえば、「絵を描くこと」は僕という人間の仕事です。自分の意思で絵を描いています。描きたいから描いているのだし、誰に命令されているわけじゃない。完全に自己責任で描いています。

 

でも、その大元にある僕という人間。

僕という人間がこの世に生まれた」のは、誰のおかげなんだろう?

 

毒親はよく「おまえが今生きているのは親のおかげだぞ!」と言いますが、これは馬鹿いうなという話なんです(笑)。だったら「親のあんたが生きているのは親の親のおかげじゃないか」という話になってしまって、「親の親が生きているのは親の親の親のおかげ」「親の親の親が生きているのは親の親の親の親の…」と遡ってゆくと、「人間がこの世で生まれ生きているのは誰のおかげ」かというと「神のおかげ」と言うしかないんです。

 

(こう考えると、毒親の常套句がどんなに傲慢で冒涜的かが分かりますね。だから毒親の決め台詞を真に受けて思い悩むのは馬鹿馬鹿しいんです。)

 

「絵を描くこと」は僕の管轄内の仕事だけど、土台の「僕が生きていること」は管轄外。そこはもう神の管轄なのです。(もちろん親の管轄じゃない。)

 

イスラム教徒は自分の管轄内の仕事は一生懸命に取り組むけれど、神の管轄には手を出さない、というか、そもそも、そこを思い悩む事がないんです。

 

「何故、俺はこの世に生まれてきて、こんなに苦しまねばならないんだああぁ!」という太宰治的苦悩はイスラム教徒はしないし、「死ぬのが怖い」という恐怖も(まったく無いわけじゃないけど)僕ら先進国の人間よりはずっと少ないらしい。

 

生きていれば、色々な苦しみがあるのは、イスラム教徒の人も同じですが、「来世」を信じているから、「今世で苦しんだとしても、それは来世の罰の前借りだから、きっと来世では幸せになるに違いない」と考えるわけです。これは本当に優れた知恵だと思いますねぇ。

 

どんな苦難が舞い降りてもこう考えていれば動じることがない。どんなに貧しくてもその運命を悲観することなく受け入れて、たくましく生きていける。土台にそういう信仰があれば、そう生きてゆくことが出来るんです。

 

⭐️⭐️

 

かつての日本はとても貧しい国でした。そこから努力して豊かな国になりました。そして戦争のない平和な国にもなりました。ここまではいいんです。

 

イスラム教徒だって「豊かになる努力をしなくていい」とは思っていないし、「戦争があってもいい」とも思っていません。

 

でも日本はこんなに豊かなのに、こんなに平和なのに、そこに住んでいる日本人の多くは、それに満足することがないし、いつもどこかで不安を感じています。

 

何故、豊かで平和なのに、不満不安を感じるのか?

 

それは世の中が悪い、というのではなく、心の中に問題がある、としか思えない。

 

⭐️⭐️⭐️

 

もっと言うと、「心の問題を解決する仕組み」が、今の日本には無いんです。

(お金を出せばセミナーとかカウンセリングを受けることが出来るけど)

 

昔はあったんでしょうけど、今は無くなってしまった。

 

あるのかも知れないけど、みんな、それに気がつかない。

 

僕はこのブログで、それを見つけようとしているし、ここの読者さんにも、気がついて欲しいと思っているのです。

 

とにかく、いま、僕の心の中には、大きな不満と不安がどっかりと居座っています。それを何とかして乗り越えたいと思っているし、その過程をここに書きつけてゆきたい。

 

そうして、「それ」を見つけたい。

 

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それじゃ❗️今日はこの辺で❗️

 

最後までお読みくださり、ありがとうございます😊

 

 

Episode24~END~

 

To be continued

 

 

 

Episode23〜第一回個人セッション(個人カウンセリング)

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ども、

ハルです。

 

制作中の女性像の顔の描き込みをしています。画面から、次第に、生命が立ち上がってくるようです。絵を描いていて、この瞬間が一番幸福です。

 

⭐️

 

さて、

前回Episode22「親に『金返せ!』と言われたら、どうしたらいい?

https://halnoyamanashi.hatenadiary.jp/entry/2019/02/25/154015

…という記事を投稿した翌日(2月26日)体調を崩してしまいました。😓😥😰

 

長いこと忘れていた記憶でしたが、記事で詳細に書いたために、その時に感じた不快感が、つい昨日のことをようにまざまざと心に蘇ってきて、吐き気が丸一日以上続いていました。

 

その翌日(27日)は、午後3時から、前もって予約していた、カウンセラーの井上秀人さんとの第一回めの個人セッション(カウンセリング)でした。

 

井上さんとはSkypeを使った事前セッションで一度、東京でのセミナー説明会で一度、既にやりとりしていますが、正式なカウンセリングは今回が初めてです。対話はZOOMというアプリを使って行ないました。

 

結果を先に言うと、これはグッドタイミングでした。かなり滅入っていた気持ちが、1時間ほどのカウンセリングで、相当立ち直りました。

 

事前に紙2枚のワークシートを書いてお渡ししていました。対話は基本これを土台にして進めてゆきます。

 

このワークシートは「親からどんな価値観を取り込んでいたか?」を、具体的に書き出して、自分自身で知るためのものです。

 

書いてゆく順番は、こんな感じ。

 

子供時代に親に対してどんなことをして欲しかったか。(何が満たされなかったか。)

       ↓

それが大人になって、どんな影響を及ぼしているか。

      ↓

そのことにより、今の自分は、どんな価値観を持っているか。

      ↓

………

 

…こんな風に、順を追って、自分に問いかけながら、出来るだけ正直に書き込んでゆきます。

 

自分が当たり前のように持っている、自分の性格。自分の習い性。その大元に何があったかをまず知るわけです。

 

毒親育ちやアダルトチルドレンは、ある共通する性格、習い性を持っているんですね。

 

頑張り屋

我慢強い

真面目

正義感が強い

他人に甘えられない

…etc.

 

それは自分の血肉になっていて、一見、美点のようにも思える性格ですが、その実、本人はその性格ゆえに「生きづらさ」を感じている。本人はひそかに自分を変えたいと思っているけど、どうしても変えられず、人知れず悶々と苦しさを抱え続けている。

 

「我慢強い」「人に甘えられない」という性格は、そうしないと、自分という人間が誰にも認められないんじゃないかという強迫観念が元になっていて、その性格が形作られたのは、幼い頃の、親との関わりが原因である場合が多いのです。

 

僕の場合、10歳の時、父に理由が分からない暴力を受けて泣いていた時、母に「お父さんはああいう人だから、お前の方が大人になって、乗り越えなさい」と言われたことが強く心に刻まれて、それ以来、

 

苦しいのに、

「こんなことを苦しいと感じるなんて、自分が大人として成長してないからだ」

 

哀しいのに、

「こんなことを哀しいと感じるなんて、自分が大人として成長していないからだ」

 

そう考えることが「癖」になっていました。

 

カウンセリングを受けているうちに分かってきたのは、 

 

その性格は、ある時期(40歳代なかばぐらい)までは、自分を奮い立たせ、向上させる原動力になっていたのかもしれない。しかし、常に「自分責め」ばかりやってきて、「自分をねぎらう」ことをしなかったために、ここにきて(50歳代になり)、急激にガソリン切れをおこし、仕事をする気力がまったく湧かなくなっている。

 

ということ。

 

僕は無意識のうちに、自分で自分を消耗させる「自分責め」を相当やっていたのです。

 

僕は画家という職業なので、「自分の仕事に厳しい」という性格は、必要だと思いこんでいました。


でも「自分の仕事に厳しい」のと、「自分責め」は全然違うんですね。

 

仕事をする気力を充分養うために「自分をねぎらう」ことは絶対に必要なんです。「自分責め」は無意味どころか、むしろ、仕事の弊害になります。まったく思い違いをしていました。

 

仕事をしている最中は「これではダメだ」と妥協せず常に上を目指さなければならないんですが、仕事が終わったら「これでいい」と自分をねぎらわなくてはならないんです。

 

仕事が終わって、ねぎらわなくてならない時にも、僕は「これではダメだ」と、自分を消耗させる「自分責め」をやっていました。

 

⭐️⭐️

 

子供の頃から、よく親から聞いたセリフは、

「お前は甘やかすとすぐダメなる人間だ」

でした。

 

そして、親から離れて暮らすようになってからも、

「俺は甘やかされるとすぐダメになる人間だ」

と、自分で自分を責めることが、習い性になっていました。

 

それがどんなに馬鹿馬鹿しいことかが、やっと分かったのです。

 

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👆これは『その夜はやさしくおおきく』という2012年の作品です。

 

僕は無意識のうちに「自分で自分を癒す絵」を描くようになってきた気がします。

 

この絵の下の方で横たわっているのは、疲れて眠っている自分自身でもあります。その頭を、象の鼻が、やさしく包んでいる。

 

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👆これは『母が来る夜』という作品。

 

よく見ると、画面の下の方に、イモムシのように身体を寄せ合って眠るトロールたち。

 

これも夢の一場面のようで、一見悪夢めいたイメージですが、しかし、天上から舞い降りた、僕にとっての「悲母観音像」でもあります。

 

満たされなかった「なぐさめられる」「いやされる」という気持ちを、絵を描くことによって、晴らしているんです。

 

⭐️⭐️⭐️

 

井上さんは、僕が話した内容について、「ハルさんはそう捉えているけど、それって、こうも捉えられますよね」と、僕が思いもよらなかった視点から、事実を捉え直してくれます。

 

こっちの言い分を決して否定するわけじゃなく、同じ事実を、別角度から見ると、こう見えますよ、ということ。

 

そうやって話をしてゆくと、不思議と「視野が広がってゆく」という感覚になります。

 

苦しく感じるのは、「あるひとつの物の見方に縛られていて、その視野でしか、物が見えていないから」。

 

その見方だって、決して間違っているわけではないんですが、狭い視野だけで物を見ているから、何だか息苦しい。

 

眼だって「新鮮な空気を欲している」。だから視野が広がると、「新鮮な空気が眼から一気に入り込んでくる」。思いっきり息を吸い込んだときみたいに、気分がすっきりとしてくる。

 

カウンセリングの効果ってこういうものか、と、初めて分かる気がしました。

 

⭐️⭐️⭐️⭐️

 

それじゃ❗️今日はこの辺で。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます😊

 

 

 

Episode23~END~

 

To be continued

 

 

Episode22〜親に「金返せ!」と言われたら、どうすればいい?

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ども、

ハルです。

 

独身時代に、約3年、恵林寺というお寺に通っていた話は、何度かしました。

 

で、「寺に通って、いったい何していたんだ?」というご質問が…来てないけど(笑)…そのお話を、まず、しますね。

 

平日は、毎朝5時半から「朝課」が始まります。

僕は5時ちょっと過ぎにはお寺に到着して、鍵を持って、門と、参拝客がお参りする「開山堂」の扉を開けます。そのまま開山堂で読経した後、5時半から本堂で約45分、朝課の読経。朝課は住職の老師と、お寺にお勤めしているNさんと、僕、たいていこの三人です。朝課の後は庫裡で粥(しゅく)=朝食を作り、三人で粥を頂きます。

粥の後、茶礼を頂き、家に帰って仕事を始めます。

 

土曜日は、朝5時半から、本堂で「座禅会」。

この座禅会には、毎週、一般の方が15〜20名ほど参加されます。

5分の休憩をはさんで、計60分座禅を組みます。座禅の後「般若心経」を読経し、茶礼を頂き、帰宅。 

 

これを約3年続けました。

 

女房と所帯を持ってからは、恵林寺から離れた場所に住むようになったので、毎日通うことはなくなりました。

でも、毎年、息子と一緒に大晦日の夜、お寺に泊まって、翌元日の「転読大般若法要」に参加させてもらっています。

 

僕がお寺に毎日通っていた頃、先代住職の老師は、説教めいた事は何も仰らない方でした。「来たいときに来て、座っていればいい」と言うだけ。

 

それは今から思うと、本当に有難いことだったと思っています。

 

東京に暮らしていた時代、物心ついた頃から、僕の精神世界の中に、親や教団が、良かれと思って、どっさり色んな「価値観」を持ち込んできました。

 

僕は何も知らずにそれを受け入れてましたが、それらの「価値観」は、いつのまにか重い負担になり、やがて「毒」となって、僕は、苦しみ始めました。

 

恵林寺の老師が、僕に、良かれと有難い説教でもして、この上さらに別の「価値観」を授けようとしたら、寺通いをやめてしまったと思います。

 

「来たい時に来ればいい」

「ただ座っていればいい」

それ以外に、老師は何も言わなかった。 

だから、僕は思う存分、そのお寺で、体の中に蓄積していた「毒」を吐き出しました。

 

早朝、ガランとした広い本堂で、腹の底から声を出して、お経を読む。

 

体感的には、体に溜まった「毒」が、読経の声と一緒に、どんどん吐き出されてゆくような感じ。

 

その「毒」は、本堂の御本尊が全部吸い取ってくれる。…そんな感覚でした。

 

吐いた「毒」を受け止めてくれる相手として、お寺の御本尊=仏様以上に、適切な相手があるでしょうか。だって相手は仏様ですよ、(笑)。いかなる有能なカウンセラーといえども、仏様には、かないますまい。最強最高のデトックス。しかも無料。

 

「お経を読む」のは、ちょっとした慣れが必要ですし、最低限、漢字が読めないと出来ませんが、座禅は子供にも外国人にも、すぐ出来ます。

座禅で大切なことは、まず楽な姿勢をとること。そして呼吸の仕方。ゆっくり長く息を吐いて、息を吐き切ったら、大きく吸い込む。この繰り返し。

 

座禅を組む時も、「体に溜まっている毒を吐く」という感覚です。この「毒」も全部仏様が吸い取ってくれる(と僕は思っている)。

 

実際に、読経、座禅の後は、体の毒が抜けてスッキリと身が軽くなったような気持ちになります。調子がいい時は、外の景色が、それ以前とは違って見えるくらいです。

 

東京に住んでいた頃の僕は、胃が弱く、毎日シクシク胃が痛んでいました。何度か潰瘍にもなりました。おまけに毎年40度近い高熱が出る風邪を引く。山梨に越してからは、胃痛もなくなり、体重も増え、冬の寒さは東京よりも厳しいですが、ほとんど風邪を引かなくなりました。

しかも寺通いを始めてから三年目に女房と出会い、あっという間に結婚もしました。自分も周囲も「ハルは一生結婚しないだろう」と思っていましたが、これには本人も周りの人たちもみな驚きました。

 

僕が所属した教団では「他宗に転向すると地獄に落ちる」と言われていたものですが、ここまで現実が変わってくると、さすがに、その教えが嘘っぱちだと分かります。

 

洗脳はこんな風にして、呆気ないくらいに解けてしまうものなんです。

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さてさて、

今回はマクラの話が長くなってしまいました。

 

今回のタイトルは『親に「金返せ」と言われたら、どうすればいい?』です。

 

本題に入ります。

 

井上秀人さんの「脱毒親セミナー」のFacebookコミュニティは参加者が20名になりました。

 

最近、参加された方たちが、ご自分の「体験」を書き込みはじめています。

 

それは、本当に「苦しい思いを吐き出す」という感じの、読んでいても苦しくなる内容ですが、書くことで、投稿された方は皆「楽になった」「ホッとした」という気持ちになるようなのですね。

 

このコミュニティに書かれた投稿は「他言しない」というルールがあるのですが、Sさんという女性の投稿内容が、僕の体験と重なる部分があったので、Sさんに了解を得た上で、概要をここに書いてみます。おそらく、このブログを読む方にも、何らかの参考になるのではないかと思います。

 

Sさんはご主人と、Sさんのご両親と、数年間同居されていましたが、半年前に同居を解消し、別居されて、以来ご両親とほぼ音信不通状態になりました。Sさんが夫と共に家を出たことに腹を立てた親御さんは、同居中に一方的に実母の方から贈与したSさん名義の通帳や保険を「返せ」と言ってきたそうです。

同居を始めた当初は「あれもあげる、これもあげる」と様々なものを贈与されたそうですが、同居を解消したとたん、掌返しで「今すぐ返せ」と言われ、経済的にも返済する余裕がないために、困り果てているとの事。

 

僕はSさんの体験談を読んで、昔、僕の祖父と父が諍いを起こした際に、祖父が父に「お前が若い頃に貸した金を返せ」と迫った事を思い出しました。

祖父は新潟県で商売をしていて、暖簾分けされ上京して店を構えたばかりの父は、祖父から、まとまったお金を融資されていました。

そのお金は、実は分割払いで、長い間かけて祖母宛に返済していたのです。でも親子間の貸し借りですから証書があるわけでなし、祖母も既に亡くなっていたので、返済が完了したことを証明する人は居ません。

祖父は親戚中に、父が「貸した金を返さない恩知らずだ」と言いふらし、父は親戚中から縁を切られる立場になりました。

もちろん祖父が要求したお金を父は払いませんでしたが、絶縁したまま祖父は亡くなり、今も父と父方の親類とは疎遠のままです。

 

それが「祖父と父との間にあった話」です。

次の話は「父と僕との間にあった話」です。

 

僕は結婚してすぐに一度父と絶縁して、一年ほど経ってから復縁した事があります。

一度目の絶縁に至った経緯を書くと煩雑になるので省略しますが(完全に父側の理不尽な振る舞いが原因です)、僕はその頃、東京の実家に大量の作品を置いたままでした。

腹を立てた父は僕に「東京の家にある作品を今すぐ取りに来い。来る時は手をついて謝れ。取りに来ないなら作品は全部処分する。処分されたくなければ、月◯万円の保管料を支払え」という手紙を送ってきました。

どう考えても払う必要のないお金ですが、本当に作品を処分されても困るので、女房と相談して月◯万円のお金を律儀に送金する事にしました。

その後、この顛末が母方の親類に知られ、誰がどう見ても一方的に父の言い分が理不尽なので、親類に説得されて、父が僕に謝罪する形で事は収まり、お金も返してもらいました。

 

つまりですね、

我が家系では、家族間連鎖が三代続いています。僕が「何としても、この連鎖を自分の代で断ち切りたい」と強く思うわけが、これでお判りいただけるでしょう。

 

さて現在、僕と両親は丸二年音信不通です。

約一年前に十万円、今年の元日に五万円、母から送金がありました。このお金をどうしたものか?返そうか?と思いましたが、特に何の手紙も添えていないので、お金はそのまま受け取り、こちらからは、返事もお礼も言っていません。

 

親の側が、お金を方便にして、何としても子と繋がっていたい、と目論んでいるのは、数々の過去から明白です。

 

だから「お金を返す」ことも「礼を言う」ということも、親の思う壺になってしまうので、僕の方からは一切何のアクションもしないことにしています。

 

子と仲違いした親が、子を繋ぎ止めるためにお金を方便に使うことは、よくある事のようです。お金を送ってきたり、あるいは、かつて贈与したお金を「返せ」と言ってきたり。

👇のリンク先を読むと…

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/7140599.html

親から贈与されたされたお金を子が返済する義務は法律的にはありません。ただし子の側に著しい「忘恩行為」があった場合は例外との事ですが、滅多にこの例外は認められないそうです。

 

これをSさんにお伝えすると、Sさんは安堵されたようです。

 

ただ、Sさんも実親から「返せ」と迫られ、最初は「返済しようか」と思ったそうですし、僕も一度目は、親に払う必要のないお金を支払ってしまいました。

 

僕にもSさんにも「親には世話になったのだから…」という気持ちがあるので、本来なら返さなくてもいいお金を「返さなくちゃ」と強迫観念に駆り立てられてしまうのです。

 

でも!

 

こういう状況では、返す必要はないんです。いや、絶対に返しちゃいけません。

 

親子間でも、子の方が借金を申し出て、証書があるなら返済義務が発生しますが、一方的に親が贈与したお金を子が返済する義務はありません。

 

お金を返すのも、礼を言うのも、それは、親の側に「子とはまだ繋がっている」というメッセージを送るのと同じことになってしまいます。

 

親は「昔と変わらない繋がり」を、本能的に、子に求めています。

 

それは昔どおりの「親が子を支配する」という関係です。

 

隙あらばその関係を復活させようと願っているのが、毒親というものです。

 

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前回Episode21では、大川隆法氏の御子息、大川宏洋さんについて書きました。

https://halnoyamanashi.hatenadiary.jp/entry/2019/02/24/154946

宏洋さんは教団職員だった頃に「三桁の月収」を貰っていて、今も一千万以上の貯金があるそうです。それを一銭も返さず、いま、ガンガン教団や父親の批判をしています。

 

親がかりだった頃に、多大な「親の援助」があったからといって、「親の望んだ人生」を歩まねばならない義理はどこにもありません。

 

親は何かというと、子に、

「今のお前があるのは誰のおかげだと思っているんだ!」

と言ってきます。

 

祖父は父に、

父は僕に、

上のセリフを何度も言ってきました。

 

このセリフを降りかざせば、昔どおりの支配関係が維持できると思っています。

 

んなこと、知ったこっちゃない。

 

…ですよ。😋

 

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じゃ❗️今日はこの辺りで❗️

 

最後までお読み下さり、ありがとうございます😊

 

Episode22~END~

 

To be continued